畳は年数が経過すると鮮やかな黄緑色は茶色くなり、い草の香りは無くなってしまいます。また、畳表が傷むとい草が毛羽立ってしまい、服につく事もあります。畳替えは本来の畳の持つ機能を取り戻すために、必要な作業なのです。
裏返し(うらがえし)
畳表は両面使えるようになっているので、裏返して使う事ができます。そのため、年数が経って傷がついたり、色あせが目立ってきても、すぐに表を取り替えなくても構いません。また、裏返しと言ってもただ畳を持ち上げて、ひっくり返すだけではありません。
一度畳表を剥がし、畳表の傷んでいない部分を表に出して使います。3年から5年を目安に裏返しを行うといいでしょう。
表替え
裏返した畳が傷んできた場合には、畳床はそのままで、畳表と畳縁を新しいものへと交換する表替えを行います。また、裏返しをせずに7~8年程経っている場合も畳の傷み具合が進んでいるため、表替えをおすすめします。土台となる畳床は再利用するので、踏み心地は変わりません。但し、畳のへたりやへこみを感じる場合には、表替えだけでは解消できない事も少なくありません。
新畳
何度か裏返し、表替えを繰り返している内に畳床も傷んできます。畳床が藁の場合は、潰れた部分に藁を追加して補修します。
建材(発砲スチロールなどの素材)の場合は、この補修方法ではあまり効果がありません。畳床の凹凸が大きくなったり、裏の糸が切れたり、畳と畳の間に隙間ができたりした場合は、新畳への入替をおすすめいたします。目安として30年を基準に考えるようにしてください。
藁畳
藁畳は10~20年前に建てられた一戸建ての家でよく使用されています。藁畳は新築物件などにはあまり見られなくなりましたが、多くのメリットがあります。藁畳は天然素材のみを使用しているので、化学物質に汚染される心配がありません。また、建材床に比べて耐久力や復元力が高いので、長く使用する事ができます。
建材畳
たたみボード(インシュレーションボード)やポリスチレンフォームによって構成されている畳床です。工業製品なので、安定した品質の畳が低価格で施工できます。また、断熱性に優れていて軽量、湿気に強いためダニが発生しにくいなど、様々なメリットがあります。現在では、ポリスチレンフォームをたたみボードで挟んだ三層のものが主流となっており、その他にもたたみボード単体や二層になっているものも使用されています。
ヘリ無しの畳
ヘリ無し畳というと、七島イ(しっとうイ)を用いて手作業で作られた「琉球畳」が有名です。しかし、生産農家の減少や材料の高騰などの影響により高値がつけられ、七島イを使用した畳を求める声は減りつつあります。現在では、七島イの耐久性にも勝る和紙を用いたヘリ無し畳が人気です。カラーの畳や変色しない畳が比較的安く施工できるため、多くのお客様から選ばれています。
秦野市にある園田畳店では、畳張替え、襖・障子・網戸張替えなどを承っています。畳張替えは対象エリアのみ即日対応が可能です。畳張替えの料金については、お気軽にお問い合わせください。また園田畳店では畳張替え以外に、ペット用の畳、ヘリ無し畳などの販売も行っています。